石垣で10月18日、「石垣フィルハーモニー管弦楽団」の結団式が行われ、12月13日に石垣市民会館大ホールで「南ぬ島第9演奏会2014」を行うと発表した。
石垣市は、八重山ストリングスと石垣市民吹奏楽団が活動を行っていたが、沖縄県立芸術大学教授の庭野隆之さんの「日本最南端のオーケストラ結団」の呼び掛けに応え実現したもの。庭野さんが常任指揮者を務め、継続した開催を計画する。
同楽団は「市民参加型」コンセプトの下、市内で活動する合唱団や、3つの高校にも声をかけ「日本最南端の島から第9の調べで平和発信を」をテーマにベートーベンの交響曲第9番を演奏する。当日には沖縄フィルハーモニー管弦楽団も応援に駆け付ける。
結団式で庭野さんは「10年以上前から八重山ストリングスの活動を続け、ようやくオーケストラ実現の夢をかなえられる」。団長のホルン奏者、西倉佳代さんは「日本最南端の島から平和の歌を奏でて平和を喜ぶコンサートにしたい」とそれぞれあいさつ。
石垣市企画部長の嘉数博仁さんは「石垣市は1988(昭和63)年に稚内市に次ぐ2番目に平和の鐘を設置した平和にゆかりのある地。石垣島から世界に向け、戦争のない平和の歌を大きな声で歌いたい」。同教育委員会教育部いきいき学び課課長の丸山さい子さんは「今年が石垣市クラシック元年の年になれば。12月13日が待ち遠しい」とお祝いの言葉を贈った。
練習は、火曜・木曜・土曜の19時~21時、港湾ターミナル2階で行われ、多くの市民の参加を呼び掛ける。問い合わせはホームページか、事務局の篠康宏さん(TEL 080-2556-0710)まで。