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石垣島・竹富島、29日から断水解除-9日間の不便な生活からようやく開放

27日のまとまった雨で、真栄里ダムの貯水率は45.2%(28日18時43分現在)まで確保した

27日のまとまった雨で、真栄里ダムの貯水率は45.2%(28日18時43分現在)まで確保した

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 石垣市水道部が11月20日、石垣島と竹富島で行ってきた夜間断水を同29日から解除すると発表した。夜間断水は、2011年8月の10日間以来で9日間続いた。

石垣・宮良で行われた雨乞い祈願

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 23時~翌6時まで7時間、9日間の夜間断水で、18500人が一日に使う量、1日当たりの配水量の5.7%を節水した計算になるという。

 断水は島内北西部の簡易水道地区をのぞく約21000世帯が対象で、夜間営業の飲食店などが大きな影響を受けており、一般家庭はトイレ用に水をくみ置きし、観光客も宿泊先のホテルで23時までに風呂を済ませるなど不便な状態だった。

 27日に大雨洪水警報を伴うまとまった雨が降り、宮良川上流の上水道供給のための真栄里ダムは、28日18時43分現在、標高34.08メートル、貯水量78万7000トン、貯水率45.2%と約2カ月分の貯水を確保したことから、当面夜間の給水制限を解除することになった。

 水道部は「貯水量はまだ十分とは言えず、今後の雨量によっては、給水制限を再開する可能性もあるので、引き続き節水への協力と理解をお願いしたい」という。

 28日には、宮良・山崎御嶽(ハマシキオン)で雨乞い(方言=アミングイ)祈願を宮良公民館が行ったばかり。前花雄二館長は「このような干ばつはめったにないことで、雨乞い祈願は20~30年ぶり」と話す。長老や神司が厳かに儀式を執り行った。

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