吹通川(石垣市野底地区)で6月7日、石垣島北部地域子どもパークレンジャー事業の第1回活動「吹通川たんけん隊」が行われた。環境省の子どもパークレンジャー事業で、実施者はエコツアーふくみみ(石垣市野底)。
「石垣島北部地域子どもパークレンジャー事業」は、伊原間中学校区(伊原間中学校・平久保小学校・明石小学校・野底小学校・伊野田小学校)の児童生徒を対象とした公募型の自然体験活動。石垣島北部地域は西表石垣国立公園として、海・山・マングローブ域が広く保全されており、貴重な自然が残されている。同活動はカヤック・スノーケリング・登山などの体験を通して楽しみながら地域の自然の豊かさを学び、保全意識を育むことを目的として、12月までに計6回行われる予定。
同活動第1回となった「吹通川たんけん隊」は、伊原間中・野底小・伊野田小・明石小の児童生徒14人が参加して行われた。吹通川河口で集合した参加者には青い帽子が渡され、指導を受けた後、2人乗りのカヤックに乗り込み吹通川に出発した。
カヤックでマングローブ林を20分ほど進んだ後、上流を目指して30分ほど沢登りを行いゴールの滝に到着。滝に打たれて遊んだ後、沢を下り、マングローブ林をカヤックで河口に戻った。
「カヌーに乗って滝に打たれたいと思って参加した」という横田ゆららさん(野底小5年)は、「岩で滑って転んだり、岩から落ちそうになったりしたし、滝の水は冷たくて痛かったがとても楽しかった。次回の外来生物の駆除体験もぜひ参加したい」と笑顔を見せた。
エコツアーふくみみ代表の大堀健司さんは「北部地域の子どもたちは豊かな自然に囲まれているが、普段の生活だけでは体験することのできない自然がまだまだたくさんある。この活動を通して、自然の豊かさだけではなく自然の中に潜む危険との付き合い方も学んでほしい。今後も地域のさまざまな方の協力を得ながら、子どもたちが残していきたいと思える自然を見せてあげたい」と話す。
第2回は7月、生物調査体験および外来生物の駆除体験を予定。