非常に強い台風15号は8月23日に、先島諸島に最接近し、石垣では21時16分に瞬間最大風速71.0メートルを記録、過去の記録70.2メートルを塗り替えた。一夜明けて住民は後片付けに追われ、中には被害見物をする姿も。
24日午前、石垣島や竹富町は多くの地域で停電が続いているが、出勤した職員や住民は、周辺の飛び散った草木の清掃や洗車をする中など後片付けに追われている。被害の大きな場所では見物をする人も多い。
埋め立て地でもある石垣市浜崎町は台風のたびに被害が多く、ホテルやマンションに駐車した車が横転したり窓ガラスが割れたりと、無残な光景があちらこちらで見られるに。そうした現場に住民や観光客がひっきりなしに訪れ、撮影を行っている。
神戸から観光で訪れた50代男性は「9年前の大型台風13号も経験したが、今回はもっと雨風がひどかった。フェイスブックで各地の被害状況が分かるので、今日はそれを回るくらいしかやることがない」。大阪からの2人組20代女性は「電柱が折れて道をふさいでいたり、車がひっくり返ったりしていて驚いた。台風を甘く見ていた。ホテルはまだ停電しているし、見学して回ろうと思う」とカメラを首からぶら下げて立ち去った。