石垣の商工会ホールで2月13日、マネジメントゲームを用いた経営判断力セミナーが開催された。沖縄県商工会連合会が主催し14人が参加した。
同事業は沖縄県内での創業を増やすために実施されている「創業力経営力向上支援事業」の一つとして開催。講師は、企業研修や適性・人事診断テストを行っている戦略MG研究所の白城真也さん。
講義では、企業経営のポイントとしてパフォーマンス(成果)・モチベーション(動機付け)・クリエーション(創造性)の3つが大切であることを説明。会計や資金繰りの重要性について事例を示しながら解説した。
戦略MGマネジメントでは、会社経営をゲーム形式で体験し、意思決定を実践していくことによって経営感覚を学んだ。製造業の経営をテーマに、工場拡張・技術開発や広告宣伝などの経営手段を選択し、原価計算、キャッシュフローや損益計算、決算などを行った。
白城さんは「経営とは永続させることが最も大切であり、そのためには倒産しないこと。つまり資金ショートをしないようにしなければならない」と損益分岐点やキャッシュフローの大切さについて話した。
夫婦で参加した柳済宇(34)さんと申雅美(36)は、昨年2月に韓国から石垣島に移住。初めてマネジメントゲームをした柳さんは「これほどいろいろな選択肢があることに、とても驚いた。実際の企業経営と同じように意思決定をして決算も行うことで、資金繰りやキャッシュフローの大切さを学べた。加わったテーブルでは参加者が大規模経営派と小規模経営派の二手に分かれ、それぞれにうまく経営していけることを体験できた」と感想を話した。