兄弟姉妹7人の平均年齢が90歳を迎えたことを祝う「内原家兄弟姉妹平均年齢90歳合同祝賀会」が2月2日、白保公民館(石垣市白保)で行われた。
内原さん兄弟姉妹は長女の大島カマドさん(98歳)を筆頭に長男の内原加那さん(96歳)、次男の内原加銘さん(94歳)、次女の米盛きよさん(90歳)、三女の迎里トミさん(87歳)、四女の内原シズさん(84歳)、三男の内原勇さん(79歳)も7人。計628歳の兄妹は、全員が白保で元気に暮らしている。
祝賀会では、兄弟姉妹の子や孫らと一緒に長女のカマドさんが鏡開きを行い、琉球大学遺伝子実験センターから研究協力の感謝状が贈られた。そのほか「赤馬節」や「あやかりの杯」、「長寿の舞」などの伝統芸能を子や孫らが披露し、「思い出のビデオ」では兄妹がテレビ出演した映像などが流れ、懐かしい思い出を振り返った。モーヤー(手踊りの乱舞)には、参加者たちと一緒になって7人兄妹も元気な踊りを見せた。
祝賀会を主催した内原真永さんは「ますます健康でいてほしいと思い、このような合同祝賀会を開いた。市長、琉球大学の先生方、たくさんの方に集まっていただき大変うれしい。7人が長寿でいられるのも皆様のおかげ。これからもよろしくお願いします」とあいさつ。
祝賀会には大浜長照市長も参加、「大変素晴らしいこと。内原さん兄妹には学ぶことがたくさんある。これかも仲良く暮らし、記録を更新していただきたい」と祝辞を述べ、同実験センターの長嶺勝さんは「85歳以上で、自立して生活している方の遺伝子をいただき研究を行っている。石垣市には元気な長寿が多い。内原さんたちの父親である真勢さんは戦後初めてカジマヤー(97歳)を迎えた人物で、母親のヲナヒトさんも95歳の長寿。沖縄県民の財産として伝えていきたい」と話した。
兄妹の末っ子である内原勇さんは「いつもみんなで声をかけ、本家でおしゃべりをしているし、毎月10日には皆で集まっている。これからも兄妹、子ども、孫たちと絆を深めていきたい」と笑顔を絶やさなかった。
会場となった公民館には子や孫をはじめとした親せきや地域の人々が大勢訪れ、内原さんたちの長寿を盛大に祝った。