石垣市観光交流協会(石垣市浜崎町)は、愛知県田原市で開催された「やしの実対面式」(4月6日)と同県岡崎市で行われた「家康行列」(4月7日)に参加しPR活動を行った。
石垣市と田原市との交流は、「名も知らぬ遠き島より 流れ寄る椰子(やし)の實(み)一つ」(岩波文庫「藤村詩抄」より)と歌われた「遠き島」を石垣島に見立てて行われる「愛のココナッツメッセージ やしの実流し」を通してあり、毎年、田原市から渥美半島観光ビューローが来島して実施され親交が続いている。同イベントは、市が募集したメッセージを石垣島(鳩間島沖)から渥美半島の田原市に届くように願って流す内容で、今まで最高10個が流れ着いている。「実対面式」は、やしの実を流した人と拾った人が出会うロマンチックなイベントで、ミス八重山も参加した。
石垣市と岡崎市の交流は、太平洋戦争中に石垣島に駐屯していた岡崎市出身の海軍将兵が石垣市の小学校に本を贈ったことに始まり、1964(昭和39)年に「親善都市締結決議」が審議・決議・調印されている。これを契機に「岡崎の桜まつり」のメイン行事「家康行列」に石垣市観光交流協会などが参加して岡崎市民との親交を保ってきている。
同協会の高倉大さんは「会場で石垣から来たことを話すと拍手が起こり歓迎されていることを実感した。田原市や岡崎市との交流は、石垣市にとって大きな財産。これからも大切に育んでいきたい」と話す。