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石垣島北部で伝統行事「ハーリー」 豊漁と安全を祈願

上がりハーリーで桃里漁友会と北部漁友会が競った

上がりハーリーで桃里漁友会と北部漁友会が競った

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 旧暦5月4日に航海安全と豊漁を祈願する伝統行事「海神祭(ハーリー)」が6月8日、八重山の各地で開催された。

地域の子どもたちも多数参加した

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 石垣島北部漁友会主催のフナクヤ(船越屋)ハーリーは、8時半から伊原間漁港で開催され、漁友会員や地元住民、地域の子どもたちが多数参加し、今年の豊漁と海上安全を祈願した。

 伊原間には「船越」という別名があるが、東の浜と西の浜の間が近いため、海況に合わせて漁船を担いで移動させていたことに由来する。フナクヤハーリーは、東の浜から西の浜までハーリー船を担いで渡ることから始まった。北部漁友会、伊原間中学の生徒、明石小学校の児童らがハーリー船を「フナー、クヤー」の掛け声とともに担いだ。

 航海安全と豊漁を祈願する御願ハーリーの後、体験ハーリーが行われ、地元住民や児童・園児なども参加した。中学生の体験ハーリーには、石垣市長、副市長も乗船した。

 久松五勇士に敬意を払い、通常8人で漕(こ)ぐサバニを5人で漕ぐ五勇士ハーリーには、8チームが参加した。伝統的な帆掛けサバニ船も登場した。

 公民館対抗ハーリーの後は、上がりハーリーで桃里漁友会(伊野田漁港)と北部漁友会が競い、北部漁友会が勝利した。

 北部漁友会からは魚汁そば、ナータビーチビラ(石垣市伊原間)からはかき氷がそれぞれ参加者に無料で振る舞われた。

 北部漁友会会長の丸山秀貴さん(39)は「天候にも恵まれ、19回目のフナクヤハーリーを開催できて良かった。来年は20周年なので、盛り上げていきたい」と話した。

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