石垣市商工会による「石垣島ライフスタイルフォーラム2008~島を活かし島に生きる~」が2月16日、舟蔵の里(石垣市新川)をメーン会場に開催された。
フォーラムは、「地域経済循環」と「持続可能な観光」をテーマとした石垣市商工会2007年度事業「いしがきプランディングプロジェクト」の一環で、同事業の今年度最終イベントとして企画されたもの。「島・発展する観光産業と共生するくらしかた」をテーマに、自然観察会ツアー、メーンフォーラム、コンサートの3部構成で行われた。
メーンフォーラムでは、琉球大学法文学部准教授の藤田陽子さんが「環境経済学からみる観光と環境の調和」をテーマに講演。環境保全のために支払っても構わない金額を尋ねることで、環境の持っている価値を金額で評価する「仮想評価方法」について説明した。「『仮想評価方法』は開発と環境保全を『同じ土俵の上で』比較検討するためのツール。環境保全の価値の大きさを示す客観的指標の一つとして知ってもらいたい」と話し「『知る』ことによって市民1人ひとりが開発行為の是非や環境保全の必要性などの意識決定するための材料として必要だと思う」と藤田さん。
講演前には、昨年12月に「第1回島人向け観光ツアー」を行った八重山商工高校商業科観光コースの生徒がツアーについての発表を行った。
午前中は自然観察会ツアーが行われ、メーンフォーラムの後は「島想いコンサート」も開かれた。コンサートには石垣島出身の歌手・宮良牧子さんが登場したほか、大浜青年会が郷土芸能を披露した。