美容室・着付け・ブライダルをおこなう「サロンドキミコ」(沖縄県石垣市大川545-25)の西島本舞(にししまもと まい)さんが日本着付学術会芸術委員の試験に合格し芸術委員として認定された。
11月30日東京ホテルニューオータニで行われた認定証授与式の様子
西島本さんは、6月16日に東京代々木の美容会館で行われた「第19回日本着付学術会入会試験」に初挑戦し合格。「技術委員」として認定されていたが、さらなるレベルアップを目指し9月に「芸術委員」の試験に挑んでいた。モデルを使っての白むく花嫁のメイク・鬘(かつら)・着付けなど総合的な技能を評価される芸術委員試験。東京で2日間、各分野の専門家からの指導を受け、試験まで、練習に練習を積み重ねて挑んだ。
西島本さんは「基本に忠実でありながら、モデルの体系に合わせた確かな技術が求められ、これまで経験したことのないレベルの高い試験。肉体的にも精神的にも本当にハードだった」と振り返る。
練習の成果が出て、初挑戦で日本着付学術会芸術委員試験に合格。「母であり、サロンドキミコの代表である、西島本喜美子さんも、2007年に芸術委員に認定されている。沖縄県で親子2代で芸術委員認定は初めてのこと。とてもうれしい」と喜びを隠さない。芸術委員に認定されると、名人になるための「十傑選考会」へ挑戦する資格が与えられるという。
西島本さんは、「技術的にはまだまだ母には及ばないがこれを機に更に精進する。サロンドキミコは12月17日に39周年を迎え二重の喜び。着物を楽しく着ていただけるために力を注(そそ)いでいきたい」と話す。