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石垣島でパークレンジャー実験室 サンゴについて子どもたちが学ぶ

小さな魚が生きているサンゴか死んだサンゴのどちらに隠れるかを実験

小さな魚が生きているサンゴか死んだサンゴのどちらに隠れるかを実験

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 石垣島北部子どもパークレンジャー事業第7回「北部子どもパークレンジャー実験室~サンゴのひみつ~」が11月27日、環境省国際サンゴ礁モニタリングセンター(石垣市八島町)が行われた。環境省の子どもパークレンジャー事業で、事業実施者はエコツアーふくみみ(石垣市野底)。

養殖サンゴを観察し生きているサンゴと死んでいるサンゴの違いを学んだ

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 「石垣島北部地域子どもパークレンジャー」は、伊原間中学校区(伊原間中学校・平久保小学校・明石小学校・野底小学校・伊野田小学校)の児童生徒を対象とした公募型の自然体験活動。石垣島北部地域は西表石垣国立公園として、海・山・マングローブ域が広く保全されており、貴重な自然が残されている。同活動はカヤック・スノーケリング・登山などの体験を通して、楽しみながら地域の自然の豊かさを学び、保全意識を育むことを目的としている。

 国際サンゴ礁モニタリングセンターで、サンゴの生態と環境変化を学ぶゲームを行った。今年は石垣島周辺のサンゴは大規模な白化が起こったが、その状況などをスライドで学んだ。

 後半はわくわくサンゴセンター(石垣市平得)で、サンゴ礁の地形と潮流の実験や死んだサンゴと生きているサンゴの比較実験を行った。
 サンゴ礁の小型魚類リュウキュウミスジスズメダイ3匹を、生きたサンドと死んだサンゴのある水槽に入れると、すべて生きているサンゴに隠れたのを見て、子どもたちからは歓声が上がった。
 最後には、養殖サンゴの苗づくり実験を行った。

 瀬田福音さん(野底小5年)は、「今日の体験で、サンゴが危険な状態であることを初めて知ったので、これからはサンゴを守っていきたいと思った」と話した。

 今年度全7回の同事業を実施したエコツアーふくみみ代表の大堀健司さんは「全7回の活動を経て、子どもたちは石垣島北部地域の様々な自然や環境問題を体験を通して、楽しみ学ぶことができたと思う。生まれ育った地域の魅力や価値を広く伝え、環境問題に正しく向き合える大人になって欲しいと思う」と語った。

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