「沖縄県立石垣青少年の家」(石垣市字新川)ロビー入り口にあるシーサーの口の中に、シジュウカラ(亜種イシガキシジュウカラ)がせっせと巣材を運んでいる姿が見られ、職員から温かく見守られている。
巣材を運び始めている姿が確認できたのは4月13日。産卵日からひながふ化するまで約14日、ヒナが成長して巣立つまでも14日かかるとされ、順調にいけば、愛鳥週間(5月10日~16日)のころに巣立つ姿が見られるのではないかと期待されている。
「シーサーの中に巣作りをするとの話しは聞いたことがあるが、石垣青年の家では初めてのこと。カラスやヘビなどから発見されにくいので賢明な方法ではないか」と話すのは、同施設の佐野清貴さん。シーサーが置かれている場所が人通りの多い入り口であるため、「途中で子育てを放棄する可能性もある」と心配も。職員全員でふ化し、成長して巣立ちできるように願っているという。