芋にこだわった焼き芋店がソフトクリーム 泡盛・黒糖を使ったソフトも

焼き芋店「ゆるあみ企画焼芋部」

焼き芋店「ゆるあみ企画焼芋部」

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 石垣にある焼き芋店「ゆるあみ企画焼芋部」(石垣市石垣)が現在、夏場商戦のメイン商品として5種類のソフトクリームを販売している。

沖夢紫や安納芋をブレンドした商品が好評だという

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 石垣島産の紅芋(べにいも)「沖夢紫(おきゆめむらさき)」を使って加熱加工した「焼いも」と、焼き芋をペースト状にした「練り焼いも」などを販売している同店。オーナーの十鳥博(じゅうとり・ひろし)さんは、農業・食品産業技術総合研究所(NARO)の「九州沖縄農業研究センター」(熊本県都城)や、石垣にある国立研究開発法人国際農林水産業研究センター(JIRCAS)の「熱帯・島嶼(とうしょ)研究拠点」(石垣市真栄里)で農作物、中でもサツマイモに関する研究をしてきた経歴を持つ「芋のプロ」だ。

 八重山地方には「夜雨節(ゆるあみぶし)」という民謡がある。夜に降る雨は、農民の昼間の農作業を妨げず、物にも水分を効率よく浸透することができる。夜に降る雨が多い年は豊作になる、という内容が歌われている。十鳥さんは、この民謡で歌われているような事業活動を目指したいとのことで会社名に命名したという。八重山の農業を少しでも豊かにすることを目指して商品の開発や販売活動を続けている。

 夏用商品として販売しているソフトクリームは、同店推奨の沖夢紫ペーストをブレンドした「紅芋」、安納芋のペーストをブレンドした「安納芋」、西表(いりおもて)産の黒糖パウダーをブレンドした「黒糖」、石垣島産の米のもろみを泡盛に漬けブレンドした「泡盛」、八重山のフルーツの旨みを生かした「季節の島内産フルーツ」(現在はパイナップル)の5種類。「いずれも石垣島ならではの味を大切にした」と十鳥さん。販売開始後、好評で原材料の確保に全力を注いでいるという。

 同店を含めて沖縄県では2店しか導入していない機械を使ってソフトクリームに原材料を直接絡めている。そのため「味が生きている」という。「この機械を使って新たな商品開発も進んでいる。期待してもらえれば」と話す。

 価格はいずれも400円。営業時間は10時~19時。売り切れ次第終了。

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