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石垣島で自動運転バス実証実験始まる 離島ターミナルと空港を1日4往復

離島ターミナル内で運転手がハンドルから手を離して自動運転している様子

離島ターミナル内で運転手がハンドルから手を離して自動運転している様子

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 内閣府主催で先進モビリティとSBドライブが実施する「沖縄自動運転バス実証実験」が6月25日、石垣島で始まった。

出発式で関係者らがテープカットを行った

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 同実験は、3月の南城市に続くもので、離島におけるバス自動運転実証実験として、比較的交通量の多い石垣港離島ターミナル(石垣市美崎町)と新石垣空港(石垣市盛山)間を運行する。

 25日に離島ターミナルで行われた出発式で、鶴保庸介内閣府特命担当大臣(沖縄および北方対策、科学技術政策、情報通信技術政策)は「離島においては、交通網が整備されておらず、バス路線に頼ることが多い。観光客も増え多くの人がバスを利用している石垣市で、バスの自動運転を実施できることは意義が大きい」と話した。試乗後は「南城市と違って交通量が大変多く、大渋滞にならないかと心配だったが、滞りない自動運転となり安心した。自動運転や運転アシスト機能が実装されれば、バス運行の負担軽減になるのではないか」とも。

 地元代表としてテープカットにも参加した大島美海(みう)さん(白保小6年)は試乗後、「信号機の赤青を予測して判断するのがすごいと思った。今の色からあと何秒で変わるからと予測しているのだろうか」と不思議がった。

 石垣島自動運転での主な制御内容は南城市での「走行ルートに沿った車線維持制御実験」「走行ルートに沿った自動速度制御実験」「バス停での正着制御実験」に加え、新たに「信号機情報を利用した交差点速度制御実験」「AIによる障害物認識を用いた車間距離制御・車線変更実験」「準天頂衛星による自動運転事前調査」。
 1.5センチの誤差で位置情報を読み取ることができると期待されている準天頂衛星(みちびき)を受信する石垣島追跡管制局は6月に完成した。運用されると細やかな制御が可能になる。

 公道を走るため、運転席に運転者が座りハンドルに軽く手を添えることが条件となっている。使用するバスは、既存の中古車両に先進モビリティが開発した装置を取り付け、自動制御が可能な車両に改造したもの。

 一般試乗は、離島ターミナルと石垣空港の片道4便ずつを毎日運行する。各便とも定員は12人。メールによる事前申し込みのほか、定員に余裕があれば当日各停車場でも受け付ける。試乗後のアンケート回答が条件。7月8日まで。

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