石垣の海岸の清掃活動を行ってきた「海Loveネットワーク」が8月1日、海の環境保全に貢献したとして海上保安庁長官賞を受けた。
設立から今年で10年目を迎える同団体。毎月5日に同団体メンバーで石垣島の各海岸で海の美化活動に努めてきた。沖縄県で3月5日に設けている「サンゴの日」に合わせて年に一回、一般の参加者に呼び掛けて100人規模でのビーチクリーンのイベントも開催している。
同メンバーの中川久美子さんは「地道に行ってきた活動が評価されてうれしい。私たちの活動は海をきれいにすることもそうだが、海の環境汚染についての意識をみなさんやプラスチック製品などを生産する企業にも持ってほしいという目的でも行っている。観光業が上向きの今、持続可能な石垣島の海を守るため、私たちの活動への理解を求めていきたい」と話す。
中川さんによると、石垣島には中国や台湾などの国から流れ着くゴミが多く、日本から漂流するゴミもまたハワイなど他国の海を汚染しているという。この現状を受け同団体は今年の11月11日、ハワイ・オアフ島で地元の環境保全団体「サスティナブル・コーストラインズ・ハワイ」と協力して現地で大規模なビーチクリーンイベントを開く。