
石垣市民憲章推進協議会が行った中学生向けのフォトワークショップで撮影された写真の展示イベントが3月10日から、石垣市役所ロビーで開催されている。
ワークショップ「島×歩×撮~ShimaPhoto(シマフォト)~with川平中学校」は、1月23日に川平中学校の生徒18人を対象に実施。生徒らはタブレットを手に校舎周辺を散策しながら、通学路や腐食した注意板、植物や昆虫など普段は気にかけないような「場所」「もの」の姿を思い思いに撮影した。展示されている写真には、生徒たちのコメントが添えられている。
同ワークショップは、石垣市民憲章(1977年制定)における「理想の市民像」を育むことを目的に行った。市民憲章には「平和な町」「文化の町」「美しい町」などを目指すための市民の実践徳目が定められており、若い世代に何気ない日常の中から島の魅力を再発見して地域に興味を持ってもらおうと企画した。ワークショップの企画・運営はemptyが運営する「八重山ヒト大学」が受託した。
企画・運営担当者の橋爪千花さんは「『当たり前を旅しよう』をコンセプトに、あえて観光地を避けて日常生活圏を撮影エリアにしている。初めは『映えない』スポットに気乗りしなかった生徒も、撮影が進むにつれて楽しんで取り組み始める」と話す。中学生向けフォトワークは、石垣中学校と白保中学校に続いて今回が3校目だという。「ワークショップを通して地域を意識すると、『ベンチが欲しい』『ごみが多かった』などの意見が自然に出る」と橋爪さん。「地域を良くするためのアイデアを挙げていく生徒たちの様子に、まちづくりの本質が垣間見られる」と話す。
開催時間は8時45分~17時15分。3月28日まで。