5月17日・18日に開催された「2008八重山の産業まつり」に高校生による仮想企業が出店し、大盛況だった。
「高校生市場」は、高校生が自ら事業の立案、実行、検証というプロセスを体験することで、勤労・職業観に対する意識の高揚を目的にしたもの。今回は昨年に引き続き出店する八重山商工高校と初出店となる八重山高校が参加した。
八重山商工は商業科3年の9人グループで、「A Vision~ア・ヴィジョン~」を出店。サーターアンダギーやヨーグルト、マフィン、クールやカルピス&シークワァサーといった飲み物などを地元の店舗から仕入れて販売した。グループの社長役を務めた砂川彩香さんは「当初は委託販売を考えていたが、業者の方から難しいと言われ買い取り販売にした。仕入れ原価の交渉は大変だった」と振り返る一方、工夫した点として「バーコードを製作し、商品の売れ行きを分かるようにしている」と説明した。
同店ではパン屋と八重山商工高校がコラボレーションした「梅みそブレット」も限定販売。「胚芽パンにあぶらみそと梅が入っており、意外なおいしさがある」と砂川さん。「どうなるか分からなかったが、売れてうれしい」とほっとした様子だった。
八重山高校は1年生2人と2年生4人のグループで、「Sylph Company(シルフカンパニー)」を出店。マンゴー・パイン・パッションフルーツのジャムを使用したクレープを販売した。グループの社長役を務めた伊佐雄平くんは「商品に八重山らしさを出したかったので、石垣島といえばフルーツだと考えていた。でも、クレープを作るために必要な生クリームとフルーツが使用できず、初めから大変なことばかりだった」と苦労を明かす。フルーツはジャム、生クリームはホイップクリームを代用。「フルーツを使わない分、価格も通常より安め。ジャムなのでスプーンを使って、みんなで食べ分けてもらえたら」と伊佐くん。同校の店には常に行列ができており、「バカ売れで大変です」とうれしい悲鳴を上げていた。
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