石垣島和牛改良組合の宮良操組合長らが7月14日、八重山家畜市場会議室(石垣市真栄里)で会見を行い、独立財団法人農林水産業振興機構が八重山、黒島などの家畜セリ市場で子牛を購入した購買者に対する輸送費補助金を従来よりも5,000円増額することを決定したと発表した。
同輸送補助金は「離島等肉用子牛振興事業」の一環として、県内の全家畜市場から県外の購買者が肉専用子牛を購買した場合に「離島等子牛導入奨励金」として交付しているもの。これまでは同機構が10,000円、子牛生産者が1,000円、購買者が4,000円を拠出し、1頭当たり15,000円の奨励金だった。今回は緊急対策として特別に八重山、黒島、宮古、多良間の4市場に対して、同機構が4月からさかのぼって5,000円増額の15,000円を拠出する。これにより奨励金は1頭当たり20,000円となり、購買者の購買意欲向上につながると期待されている。
しかし、黒島家畜市場から石垣島への輸送費については補助制度がなく、購買者が負担している状態。「購買者の負担軽減のためにも、黒島からの輸送費も他の離島と同じような補助を適用されるように要請を行っている」(宮良組合長)という。
宮良組合長は「購買者の負担を少しでも軽くして、購買者が元気になってくれれば、生産者の意欲も向上してくれると思う」と話している。
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