教訓歌として歌い継がれている八重山民謡「デンサ節」の発祥の地である西表島・上原で10月5日、上原公民館主催による「デンサー節祭」が開催された。
祭は道踊りから始まり、ミルク行列、婦人部によるデンサー音頭、上原小学校のフラッグダンスやエイサー、青年会によるマミドーマがにぎやかに披露された。綱引きも行われ、子どもからお年寄りまでの多くの町民が参加。海と山の二手に分かれての勝負は山の勝利となった。
今年は公民館主催の「デンサ節大会」が復活。同大会はデンサー祭の前夜祭として行われていたが、1991年~2005年まで主催は竹富町など行政が主催したが、翌2006年から再び地元主催へと切り替わった。大会には上原地区の4公民館(上原・中野・住吉・浦内)から1人ずつ出場。それぞれ思いを込めてデンサ節を歌い上げ、会場からは拍手が送られた。
最優秀賞には平良成功さんが選ばれた。その他の表彰者は、優秀賞=川満晃弘さん、奨励賞=市川利香さん、堀尾信之さん。
山元公民館長は「この大会が竹富町主催で行われた時のように、また、石垣市のとぅばらーま大会のように大きくなることを願う。これを機会に2回、3回と続けていきたい。上手いか下手かではなく、デンサ節の心を歌っているかを聞いていただきたい」とあいさつ。来賓で駆け付けた川満栄長竹富町長は「若い方から年配の方までデンサ節を楽しんでいる。来年もまたデンサー祭、デンサ大会に参加してほしい。これからも上原地域の発展を願っている」と祝辞を述べた。
祝賀会もにぎやかに行われ、終始笑顔が絶えなかった。最後は万歳三唱で締めくくられた。