「2009年石垣島凧(たこ)あげ交流会」が6月28日、石垣港新港地区(石垣市八島)で開催された。
同交流会は石垣島の凧文化の伝承・発展と青少年の健全育成を図るため、各地の凧愛好家との交流を深めるのが目的。今年は島外21都道府県から約70人の凧愛好家が石垣島を訪れ、市民と交流した。
開会セレモニーでは、日本の凧の会会長の茂出木雅章さんが「毎年来たいという思いで、全国から集まっている。凧は日本だけでなく、世界へ大きな懸け橋になると思う。皆さん、張り切って元気に凧揚げをしましょう」とあいさつした。
会場には、15畳ある庄和大凧模様ふとん凧「地球」や全長25メートルもある「トラちゃん」などの大凧から田原けんか凧、宮古島の凧「カドゥトゥー」などの伝統的な凧、参加者が創作した自由凧など全国各地の凧が揚がり、石垣島の大空を彩った。
千葉県から夫婦で参加した川上利久さんは「石垣島に来るのは今年で4回目。風が良くて楽しい」と凧揚げを満喫していた。川上さんの凧は着物の形をイメージした「袖凧」で、縦横どちらも3メートルある大凧。「凧は組み立てたり、色を塗ったりと作るのも楽しい。凧揚げで人との交流もでき、ここでは各地の珍しい凧があがる」とうれしそうに話していた。
入賞者は以下の通り。(敬称略)
石垣市長賞=武田守弘、石垣市凧のかけはし大使賞=小口峯一、八重山凧愛好会会長賞=木村矢三、平田林賞=福井栄、JTA賞=玉元博・竹内利晃
、オリオンビール賞=三本木善吾・林宏・鈴木裕・川口顕裕・佐々津岐是、八重泉酒造賞=中村一夫・半田三男・刑部蒼空、請福酒造賞=中村梁幸・宮良裕八・宮里得子、高嶺酒造賞=松野孝市・谷山育男・成底龍・前本充・知念哲也。