昔ながらの古民家での長期宿泊サービスを展開している沖縄ロングステイ(本社=名護市)が同社の古民家再生私募債を活用してリフォームした物件でのサービスを、8月8日から石垣市で開始した。
古民家再生私募債は一口100万円。古民家再生に共感を持った人たちに資金を提供してもらい、3年間オーナーになってもらう。期間中は5%の利回りと沖縄ロングステイ物件の年5万円利用券を得ることができ、3年かけて金額が償還される仕組み。
今回リフォームしたのは石垣市真栄里にある家で、古民家再生私募債を活用した物件の同社第1号。その家屋で使われていたものを利用しながら、予算内で家具や備品などをセットアップした。石垣島エリア担当の丸山暁さんは「相続したもののどう利用すればいいのか分からず、手放すにも手放せない方というのは多くいらっしゃる。このサービスを利用することで、土地建物の名義をそのまま残し財産として次世代にも残すことができる」と説明。
利用料金は1週間4万2,000円(光熱費込)。1泊7,000円で2泊以上から受け付けており、2~4人程度の滞在が可能。「今回の古民家は泊まることで、沖縄の原風景を思い出させるような場所だと思う。住宅街の中にあるため、本当の意味での移住体験ができるのではないか」と丸山さん。
今後は100万円以内でリフォームできる古民家を募集して私募債を活用しながらリフォームを行い、ロングステイ物件を増やしていく計画だという。また8月中は長期滞在用の貸別荘・古民家の運営方法について無料相談も受け付け、赤瓦家を始め空き家オーナーから疑問・質問に答える。問い合わせは丸山さん(090-5474-5498)まで。