宿泊業を行う宮平観光(石垣市美崎町)は10月2日、厚生労働省が行う「2009年度均等・両立推進企業表彰」の均等推進企業部門で沖縄県労働局長奨励賞を受賞した。離島での受賞は初めて。
同賞は、女性労働者の能力発揮の促進するために積極的な取り組みを行う企業を表彰する均等推進企業部門と、仕事と育児・介護との両立支援の取り組みを行う企業を表彰するファミリー・フレンドリー企業部門の2部門がある。沖縄県では均等推進企業部門に宮平観光、ファミリー・フレンドリー企業部門に医療法人友愛会(豊見城市)が受賞した。今年、両部門で表彰された都道府県は同県のみ。
同社では「あらゆる部署に女性を配置したい」という会社方針の下、取り組みを行ってきた。女性が少なかった調理部への女性の配置や、能力評価制度による人事考課の男女平等、同社安全衛生委員会への男女職員の参加などがある。同社管理部長の島尻吉勝さんは「調理部に女性を配置するため、調理器具の軽量化を行った。ホテル内にある鉄板焼きでも女性を配置している」と説明。女性用ユニホームについても安全衛生委員会で審議し、タイトスカートから動きやすいキュロットを取り入れたほか、社内でセクハラについての勉強会を行うなど、よりよい職場作りを目指している。
島尻さんは「細かい部分はやはり女性の意見が大切になってくる。今後も継続していき、女性も男性も働きやすい環境を作っていきたい。さらに評価されるように頑張りたい」と意欲をみせる。