旬を迎えたパイナップルやマンゴーなど八重山で収穫されるトロピカルフルーツの出荷が始まった。各農家や生産組合は「中元や夏の贈答用に」とPRに忙しい。
石垣市崎枝にある「石垣観光農園」(TEL0980-82-5902)ではマンゴーが豊作。園主の石垣眞宣さんも「今年のマンゴーは最高。これ以上のものはない」と太鼓判を押す。鈴なりのマンゴーは袋をかぶっているが、手をあてがってみると20センチはあるかという大きなマンゴーばかり。糖度は15度以上で、1個の重さは500グラムから800グラムのものまであるという。「香り、色、美しさ、甘み、どれを取っても最高のマンゴー」と石垣さん。
マンゴーの出来は花が咲く12月~1月頃の気候と関係するが、同園では暖かかった12月に花が咲いた。暖かいと虫が動きやすく受粉が活発になる。石垣さんは「花の香りがいいと、虫もどんどん寄ってくる。今回はハウスの前に来ただけで甘さがわかるほど香りが強かった」と話す。
マンゴーが収穫できるのは1年のうちに40日ほどで、まさにこれからピーク。「沖縄では宮古島、豊見城市、宮崎県が産地として知られているが、やっぱり石垣島のマンゴーが最高」と胸を張る。
同園ではパイナップルも作っていて出荷作業は日に日に忙しさを増しているが、「パインも今が甘くておいしいよ。日本一だよ」と石垣さんは笑顔をみせる。