沖縄と本土結ぶ貨物船、低燃費の最新鋭に-琉球海運が就航

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 今年創立60周年を迎えた琉球海運(那覇市)が最新鋭の貨物船「みやらびII」を就航し、初航行で7月8日に石垣港に入港した。

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 同船は博多-那覇-宮古-石垣を結び、車両や生活物資を運ぶ貨物船。総トン数1万184トン、総工費約40億円で、クレーンを使わず車両を自走させて直接貨物を積み降ろしできるロールオン・ロールオフ型。船内は5層になっていて、一度に乗用車245台、トレーラー160台を運ぶことができる。

 特長は環境に配慮した低燃費型である点。全長168メートル、幅26メートルとこれまで運航してきた「みやらび」より大きく、積載量は約65%増の9,500トン。冷蔵・冷凍設備も拡充しており、輸送量が増えると燃料を多く消費するように思えるが、低速回転エンジンの採用で燃料効率がアップし燃料は約20%削減できるという。併せて、二酸化炭素(CO2)排出量も減少する。

 造船所がある大分県から7日に那覇に到着した同船は、初航行で石垣に入港。当日は石垣での業務を請け負う八重山港運の社員から山城社長らに花束が贈られ、同社の慶田城用武社長があいさつを述べた。

 山城博美社長は「従来にも増した安定輸送と充実したサービスが提供できると確信している。夢と暮らしと文化を運ぶ企業として郷土の発展にますます貢献したい」としている。

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