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牧場生まれの「石垣島ミルクジャム」、琉球小町が商品化

ミルクジャムはキャラメル、紅茶、抹茶の3種類

ミルクジャムはキャラメル、紅茶、抹茶の3種類

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 琉球小町(石垣市新川)が5月21日、新商品「石垣島ミルクジャム」の販売を始めた。

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 開発のきっかけは1年ほど前にさかのぼる。オリジナル商品を扱うネットショップを開こうと来島した「琉球小町」の吉川元就さんと、牧場の生乳を使って加工品を作りたいという伊盛牧場(新川)の伊盛理弥子さんが意気投合し、吉川さんの発案で「ミルクジャム」を製品化することになった。

 牧場内ジェラート店「ミルミル。」の加工場を作業場に、幾度も試作を繰り返した。搾りたての生乳と材料を銅鍋で約3時間煮込み調合。納得する味にたどり着くまでに半年以上かかった。5月の「八重山の産業まつり」に出品したところ、試食後そのまま購入する客が多く、用意した約300個を完売。その後も購入した客からの問い合わせが絶えず、「お中元にしたい」という要望も寄せられた。

リピーターとして商品を購入しに来た40代女性は「前回ミルクジャムを初めて目にして興味本位で購入したが、思った以上に風味がよく、おいしかったのでまた買いに来た。パンだけでなく、紅茶やコーヒーに入れたりして楽しんでいる」と話す。

「当牧場の生乳は乳脂肪分4%以上と、全国でもトップクラス。父の代に北海道から連れてきた牛だが、初めは暑さで死んでしまう牛もいた。その中で生き残ったものを5世代にわたり交配し、暑さに強く濃厚な乳脂肪分を保つ牛ができた。今では平均寿命を超える牛ばかり。そんな健康な牛の生乳は健康の源」と伊盛さん。「安心して召し上がっていただきたいので、着色料・保存料などの添加物は使っていない。今後は地元素材の黒糖やマンゴーなどを使い、沖縄色を出したフレーバーも作りたい」とも。

 商品はキャラメル、紅茶、抹茶の3種類。価格は各870円。「ミルミル。」のほか、JAファーマーズマーケット「ゆらてぃく市場」でも販売する。7月にはオンライン販売の開始も予定する。

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