石垣の郷土料理店「舟蔵の里・茶房棟テラス」(石垣市新川)で11月4日、地元出身アーティスト「Orange Clover(オレンジクローバー)」と「チュラマナ」のジョイントライブ「秋に咲く一夜の唄花Vol.2」が開かれた。
県内外で活動する両ユニットのボーカル仲宗根忍さんと宮良牧子さんは共に地元出身の同窓生ということもあり、今回のジョイントライブを企画。会場には地元のファンをはじめ、東京や福島など本土から訪れたファンも集まり、観客はテラス席でビールやつまみを片手に野外ライブを鑑賞した。
ライブでは、初めに沖縄とハワイを融合したアイランドミュージック・ユニット「チュラマナ」が登場。今年8月に発売された4枚目のアルバム収録曲「美らマナII」「命の贈りもの」を含む7曲を歌い、宮良牧子さんの三線と上原まきさんのウクレレ兼フラダンスに会場内もヒートアップ。場内の空いたスペースでフラダンスをまねて踊る男性や、2人の透き通った歌声に気持ち良さそうに揺れる乳児を抱いた女性など、観客は思い思いに女性ユニットの華やかなステージを楽しんだ。
続いて仲宗根忍さん(三線・ボーカル)と宮良宣大さん(ギター)のユニット「Orange Clover」が登場。「ふるさとがいつまでも変わらず、美しい景色を残していきたい」という思いで作ったという曲「懐かさぬ風」や、福島から毎年送ってもらうという甘い桃を表現した「桃」など7曲を披露。5年前から福島にライブで訪れているという仲宗根さんは「震災後も2度仮設住宅へライブに行った。音楽で元気になってもらおうと行くが、福島は不思議な所で逆にこっちが元気をもらってくる。一度行くとまた行きたくなる所」と福島の魅力も紹介。
ライブの最後には「チュラマナ」を加え、地元の先輩であるパーシャクラブの「満天の星」などを演奏。沖縄民謡・ハワイアン・ジャパニーズポップスを融合したコラボレーションライブに観客は手拍子やはやしで盛り上がった。
訪れた市内在住の夫婦(30代)は「沖縄とハワイの融合が斬新で面白かった」「どちらも民謡風のうたい方で気持ち良く、歳が同じ位なので親近感も感じた」と話し、満足そうに会場を後にした。