石垣市立登野城小学校が創立130周年を迎え、12月15日に記念行事が華やかに行われた。
同校は1881(明治14)年12月15日に石垣南小学校として創立。八重山地域で最も古い歴史を持つ学校の一つ。尋常小学校、国民学校などの変遷を経て1949(昭和24)年に現在の登野城小となった。卒業生は2万4084人を数え、その中には大浜信泉第7代早稲田大学総長、沖縄音楽の父と呼ばれる宮良長包のほか、ミュージシャンのBEGIN、夏川りみさんなどがいる。
「祝おう130周年 広げよう130周年の笑顔!」をスローガンに行われた記念行事は、児童たちによる「130歳おめでとうの会」からスタート。体育館で各学年が演奏や踊りを披露し、6年生は130年の歩みを劇で紹介した。その後、器楽クラブを先頭に校区内をパレード。沿道には地域の人々や家族が並び、子どもたちに声を掛けながら一緒に節目を祝った。
午後からは記念式典が行われた。記念事業期成会の平田勝男会長が「子どもたちはさんぜんと輝く歴史の重みを感じながら、新時代にふさわしい校風を築いている」と式辞。宮良永秀校長は「130周年は歴代校長、先生方、PTAの皆さん、多くの卒業生が支えてきた。次の時代を担う子どもたちが本校の歴史と伝統を脈々と受け継ぎ、輝かしい未来に向かってまい進している」とあいさつした。中山義隆石垣市長、玉津博克市教育長も祝辞を述べ、BEGINの比嘉栄昇さん、島袋優さん、上地等さんからのビデオメッセージも上映された。
同じく卒業生の崎枝亮作さん、崎枝将人さん、崎枝大樹さんによるバンド「きいやま商店」は、記念の歌として「また明日」を作詞作曲。学校の風景を盛り込んだ歌を5・6年生児童と一緒に歌った。
児童会会長の田代健太朗くんは「長い歴史と伝統がある登野城小学校の6年生になり、誇りを持つことができた。先輩たちが受け継いできた伝統をさらに受け継ぎ、未来に向かって力強く前進していきたい」と力強く話した。
このほか歴代校長らに対する表彰、目録贈呈、記念撮影も行われ、夕方からは大川公民館で祝賀会も開かれた。受賞者は次の皆さん。
歴代校長=大浜慶功さん、新城寅生さん、冨村龍男さん、歴代PTA会長=上地和浩さん、山里久子さん、知念修さん、黒島智幸さん、新川清孝さん、高額寄付=新城永一郎さん、宮城行雄さん、大浜慶功さん、新城寅雄さん、青少年健全育成功労=大川青年会、登野城青年会(地域の伝統芸能指導)、新良順一さん(少年スネーク指導者)、福仲用治さん(登小PTA活動功労)、デイゴシーサー製作=古村茂さん