マッサージ専門店「ほぐし処 ぬちぐすい」(TEL0980-83-0119)が2月1日、石垣市新栄町にオープンした。
店主の王滝将史さんは石垣市出身。マッサージ師になったのは、スポーツをしていた学生時代、友人にマッサージを施して喜ばれた経験から「体一つで人を幸せにできるのは素晴らしい」と感じたことがきっかけだった。八重山商工高校卒業後に上京。指圧の専門学校に通いながら接骨院やスポーツジム、リラクゼーション施設でマッサージ師としての経験を積み、あん摩マッサージ・指圧師の国家資格を取得した。昨年11月まで「サウナ東京ドーム」(東京都文京区)で5年間マッサージ師として勤め、「地元の人にもマッサージの良さを知ってもらいたい」と帰郷した。
「開業するならここで」と目をつけていたガラス張りの店舗が空き開業を決意。「透明感があり女性客でも気軽に入れる。1階なのでお年寄りや足の悪い方も来店しやすい。ホテルも近いので観光客にも目にとまりやすい」と立地の利点を説明する。
店舗面積は30坪。白と茶を基調とした店内は、フローリングから壁までを全て義兄と手作りで仕上げ、インテリアは母親と姉の意見を取り入れた。父親が趣味で集めた骨董(こっとう)品を飾り、店頭に置いた石敢當(いしがんとう=T字路に置く魔よけの石)は父親の手作りによるもの。「取り掛かって1カ月程で完成したが、家族の協力なしではできなかった」と振り返る。
店名の「ぬちぐすい(命薬)」は沖縄の方言。「施術でコリがほぐれて楽になり、話を聞いてあげることでストレス発散できる人も多い。おしゃべりと手技をツールとしてお客さんを健康にできればと思い、この名前を付けた」と王滝さん。体と心の両面から癒やしを提供することを信条とする。
基本コースは30 分コース(2,000円)、60分コース(4,000円/学割3,000円)、延長30分(2,000円)。歩行困難者のための出張マッサージもある(要相談)。
「ゆくゆくは施術者を増やし、ベビーマッサージの講習会や肩こり予防の体操教室、家族でできるマッサージ教室なども開きたい。家族のつながりを深めたり、皆が気軽に立ち寄って団らんの時間を楽しんだりと、マッサージを通して人々が交流できる場所にしたい」と店作りの展望を話す。
営業時間は10時~22時(最終受け付け)。