石垣の特産品メーカー「ゴーヤカンパニー」(石垣市新川、TEL0980-83-5814)が3月28日、「歌の特産品プロジェクト」第1弾シングル「戸惑いの美崎町」をリリースした。
同社は2005年に設立。島の素材を生かした調味料の製造販売などを手掛け、石垣島産三元豚を使った「島豚ごろごろ」は昨年の「むらおこし特産品コンテスト」で全国商工会連合会会長賞を受賞している。
地元の活性化を願い、食品に続いて立ち上げたのが音楽事業。「歌を通して地元に愛され、観光サービスとしても喜ばれるものを」との思いから同プロジェクトに着手し、「歌の特産品」として八重山を全国に発信する。
第1弾シングル「戸惑いの美崎町」は、石垣島の繁華街「美崎町」を舞台とした「美崎町ムード歌謡シリーズ」。プロのミュージシャンとしても活躍する同社社長の伊良皆誠さんが作詞・作曲し、実際に美崎町でスナックを経営している現役ママ・佐久川和美さんが歌う。
佐久川さんは沖縄県糸満市の出身で石垣島育ち。2009年の全国歌謡横断フェスティバルで金賞をするなど歌で数々の受賞歴を持つ。今回の歌は美崎町で繰り広げられるさまざまな人間模様を歌っており、佐久川さんのつやのある声が街の雰囲気を醸し出している。
「地元の人に歌ってもらいたい。『カラオケで歌いたくなる曲』として40~50代の人が口ずさむようなムード歌謡にした」と、プロデュースの経緯を話す伊良皆さん。鼻歌から始まった曲作りの過程は地元コミュニティーラジオの番組で随時紹介されており、CD発売を待つ声が上がるほど同曲のファンも多い。
最初の目標としてカラオケ配信を目指す伊良皆さんは「とにかくカラオケでリクエストしてもらいたい」と呼び掛ける。「島の人なら誰でも知っている曲、観光客には思い出の一曲となれば」とも。
4月以降も新曲を発表する予定で、島に住むクリエーターとコラボしながら、歌い手、ジャケット写真、デザインなど全てが八重山発のCD制作を目指す。「さすが芸能の島、と言われるようなものづくりをしたい。日本レコード大賞を本気で狙っていく」と心意気も十分だ。
価格は1,050円。CDは石垣島内COCOストア全店で販売するほか、同社ホームページオンラインショップでも販売。iTunes、amazon.com、music.jpでも配信する。