石垣にある南海山桃林寺(石垣市石垣)で4月7日、「子ども花まつり」が開催された。
同まつりは釈迦(しゃか)の誕生を祝う「花まつり」の前日祭。釈迦が誕生する前、懐妊した母親が夢で見たという「白象(びゃくぞう)」の上に花御堂を設置。子どもたちはその中にある釈迦像に代わる代わる甘茶をかけ手を合わせた。
その後、頭に王冠を載せた子どもたちが白象と花御堂の釈迦の山車を引いて寺の周り約800メートルを練り歩いた。かわいい姿に足を止め、カメラを向ける市民の姿も。
寺に戻った子どもたちには菓子やジュースが配られ、釈迦誕生の紙芝居「王子さまの誕生」を聞いた。
翌8日には戦前から受け継がれている「花まつり」(灌仏会)が開かれ、平田弘子琉舞道場が奉納舞踊を行った。
南海山桃林寺は八重山初の仏教寺院。1611年に八重山検地をした薩摩が琉球国王に進言して、1614年に建立された。