「Ishigaki ITU Triathlon World Cup 2012／石垣島トライアスロン2012」が4月22日、登野城漁港をスタート・ゴールに開催され、エイジ部門女子では平出美雨選手が6連覇を達成した。

　エイジ部門には1100人、リレー部門には137組411人が最終エントリー。8時に同大会組織委員会会長である中山義隆石垣市長の号砲でレースがスタートし、スイム1.5キロ、バイク40キロ、ラン10キロの合計51.5キロのドラマが展開された。

　スタート時の天候は曇りで気温23.3度、水温24.5度。北東の風6.9メートルと少し風が強く、一時雨も降ったが、選手たちは沿道からの熱い声援を追い風に石垣島を駆け抜けた。

　レースの結果、エイジ部門男子は高橋豪一選手（東京）が2年ぶり2回目の優勝。女子は平出美雨選手（沖縄）がランで伊東喜志子選手（2位）を抜き6連覇を達成した。

　3人1組で出場するリレーの部は、石垣島から優勝チームを出そうと結成された「Best of Ishigaki」が昨年に続き優勝。ランの小林洋選手は「連覇を達成できてホッとした」と話した。フィニッシュゲートでは友人や家族と一緒にゴールしたり、両手を突き上げて完走の喜びを表したりする選手の姿が見られた。

　午後からはワールドカップが行われ、男子56人、女子30人が出場。男子はダビッド・ハス選手（フランス）が初優勝し、ロンドン五輪に向け大きな自信をつけた。女子はキャシー・トレンブレー選手（カナダ）が石垣島大会4度目の挑戦で初優勝を果たした。日本勢は男子9位に山本良介選手、10位に佐藤治伸選手、女子は佐藤優香選手が6位に入った。

　このほか市民上げての盛り上げと出場する選手を激励、応援することを目的に昨年から実施している応援幕コンテストでは「芳沢ファミリー」が2年連続で最優秀賞に選ばれた。

　順位は以下の通り。

　ワールドカップ男子1位＝ダビッド・ハス（フランス）、同2位＝ダビデ・ウセラリ（イタリア）、同3位＝ゴンザロ・ポール・テレキア（アルゼンチン）。同女子1位＝キャシー・トレンブレー（カナダ）、同2位＝アイリーン・モリソン（アイルランド）、同3位＝サラ・アン・ブロート（カナダ）。

　「エイジ」男子1位＝高橋豪一（東京）、同2位＝藤大貴（長崎）、同3位＝清本聖（東京）。同女子1位＝平出美雨（沖縄）、同2位＝伊藤喜志子（千葉）、同3位＝加瀬恵美（千葉）。「リレー」1位＝Best of ishigaki、同2位＝ぬちまーす、同3位＝あららがま魂。