石垣空港ターミナルは、6月27日、株主総会と取締役会を開き、代表取締役社長に中山義隆石垣市長、代表取締役専務に石垣泰生氏が選任されたと発表した。
代表の座に行政の長を置くことで、課題解決に効率良く取り組み、スムーズな開港を目指す。
記者会見で中山義隆石垣市長は、大原正啓前社長をねぎらった後「この仕事は市長任期中の最も大きな課題のうちの一つ。新空港開港が八重山郡民の経済・生活向上と、地域振興につながるよう全力で頑張りたい」とあいさつ。
大原正啓前社長は「机を購入し電話を引く仕事からスタートした。社員には、八重山の理念を植え付け、設計に生かすよう気を配った。リゾート地の空港を研究した結果、主要な施設を1階に集中させ、にぎわいを演出する。インフルエンザなどの感染症を拡大させないために、急きょ国際線ターミナルを別棟としたことで、アジア・ゲートウェイ構想にも大きく寄与できるはず」と任期3年4か月を振り返った。
新役員は、代表取締役を2人置き、業務を分掌し、スピーディーな意志決定を目指す。もう1人の代表取締役に選任された石垣泰生専務は「官民一体となった乗降客の需要喚起、空港テナント経営と地場産業振興との連携、LCC(格安航空会社)への対応と、3つの喫緊な課題解決に取り組みたい」と話した。
石垣空港ターミナルは、来年3月7日に開港する新石垣空港ターミナルビルの建設・運営管理を行う。