石垣・八重山漁協セリ市場(石垣市新栄町)で3月16日、「第11回お魚まつり」が開かれ多くの人でにぎわった。主催は石垣市登野城・新栄町・新川・八島町漁業集落協定。
同イベントは、八重山周辺海域で捕れる魚介藻類の安定生産拡大と産地ブランド化の確立を目指して、魚介藻類や特産加工品などの展示即売を行うのが目的。
10時開始だが、人気商品はすぐに売り切れると知った人々で開始と同時に市民や観光客が行列を作った。マグロ、近海魚、シャコ貝などの鮮魚販売、コウイカ、イカゲソボイル、ツナフレークスなどの加工品販売、イカスミ汁、カニそば、チヌマン(テングハギ)昆布巻きなどの軽食コーナーは、いずれも列ができた。
会場では西野嘉憲さんの写真展「海人のしごと」、漁協の活動の紹介が行われたほか、カメやエビの展示では子どもが恐る恐る触れる姿も。「モズクつかみ取り」(100円)ではビニール袋いっぱいのモズクを得てニコニコ顔で持ち帰る人も。マグロ解体ショーでは、見事な包丁さばきに多くの目がくぎ付けになった。来場者がセリで魚を買う「模擬セリ」や世界最大級の食用イカ、ソデイカの無料配布なども行われ、盛りだくさんのイベントとなった。
観光で訪れ、地元の知人とともに訪れた女性は「カニそばは、たった300円で身とミソがたっぷりでおいしかった。セミエビという珍しいエビを見られたのがうれしかった」と笑顔を見せる。地元の女性は「ミーバイ(ハタ類)のお汁を毎年楽しみに来る。朝食も昼食をここで食べた。モズクをたくさん取れてうれしい。今年は例年より多くの人でびっくりした」と話していた。