見る・遊ぶ

石垣島の「人魚伝説」をCD絵本化-都内で初のライブツアー

絵本表紙はpokke104さんがライブペインティングで描いたもの

絵本表紙はpokke104さんがライブペインティングで描いたもの

  • 0

  •  

 石垣市在住のシンガー・ソングライター前花雄介さんがこのほど、CD絵本「人魚の涙」を発売した。

絵本は子ども達の明るい絵をコラージュして制作された

[広告]

 前花さんは石垣市宮良出身。祖父が八重山の民俗学者、父親と弟が八重山古典民謡「とぅばらーま」のチャンピオン。進学で上京した際に島の魅力を実感し、帰省後は島を拠点に音楽活動を行っている。自身で作詞・作曲する楽曲のテーマは、八重山の伝説や伝承、自然や歴史など。ギターと三味線を使い古典とモダンを融合させながら、小さな島のさまざまな事象に見える社会の縮図を音楽で表現する。

 同作は、1771(明和8)年の明和大津波の際に人魚が島人の命を救った話として知られる「人魚伝説」を楽曲にしたもの。市内のホテルで定期的に演奏を行っている前花さんは、東日本大震災が起きた後同曲の演奏を控えていたが、多数のリクエストを受け、「自分の先祖もたどればあの大津波を経験している。あのころに生き残った先祖たちが命を紡いできてくれたから今のこの繁栄した石垣島がある。このことが少しでも震災を経験した方々の励みになればと思うし、伝説というのは昔の人が伝えようとする何かしらメッセージがあるのでは」と演奏を再開。CDの要望も多数受け、このほど制作に踏み切った。前作同様、歌詞を絵本仕立てにしてそれを眺めながら聴くことができるCD絵本という形で企画。制作費以外の売り上げは東日本大震災の被災地支援を行う団体に寄付する予定で、継続的な被災地支援を考えている。

 イラストは、賛同したイラストレーターpokke104(ポッケいちまるよん)さんが、市内ホテルフサキリゾートヴィレッジで昨年行ったワークショップ内で島の子どもたちと描いた絵をコラージュして作成。地域の文化活動を助成する大濱晧文化振興基金助成金の協力も得た。

 発売記念ライブは1月19日に市内のバー「すけあくろ」(石垣市大川)を皮切りに行われ、3月21日には「沖縄居酒や こだま」(江戸川区南小岩)、22日には「沖縄料理 結まーる」(品川区東五反田)、23日には「六本木 島唄楽園」(港区六本木)でも開催。

 料金は、21日・23日=1,500円、22日=1,000円。開演時間はいずれも19時30分。

エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース