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石垣で川平湾ビーチクリーン、参加者ら驚き「ここまであるのか」

海岸線約500メートルを炎天下の中1時間作業した

海岸線約500メートルを炎天下の中1時間作業した

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 JTB協定旅館ホテル連盟沖縄支部の呼び掛けで5月19日、石垣・川平湾「ホーニフビーチ」のビーチクリーンが行われた。「まるごと沖縄クリーンビーチ活動」の一環でJTB八重山会、川平公民館、旅行関係の各団体70人が参加、本土からの旅行者10人も参加した。

軽トラック10台分もの漂着ごみが回収された(写真提供=ジェイティービー)

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 ジェイティービー沖縄国内商品事業部の早田裕一さんは「社会・地域貢献の一環として昨年の明石海岸に続く2回目の開催。一般の観光客の皆さんにパンフレットで旅の過ごし方の一つとしてビーチクリーンを提案したところ、10人の参加があり喜んでいる。清掃の後にはバーベキューを用意しており、一緒に汗を流した島民の皆さんと交流を深め、石垣島を好きになってもらえれば」と話す。

 参加者は予定より早く作業を開始。しかし炎天下ため20分ほどすると木陰で休む観光客も。福岡から来た20代の女性2人組は、「イベントが好きで海も見たかったので参加したが、真夏のような暑さにばててしまった。最初はきれいな川平湾になぜごみがあるのかと思ったが、草の中にはガラスや発泡スチロールがたくさんあり、『ここまであるのか』とびっくりした」と話す。

 石垣島では頻繁にビーチクリーンの活動が行われており、手際の良い人たちが次から次へと大きな発砲スチロール、プラスチックのブイ、ペットボトル、流木などを回収した。

 市内から参加の30代男性は「ビーチクリーンは海に対する感謝の気持ち。『海はきれいで当たり前』と思っている人もいるかもしれないが、島民のこんな努力もあることを知ってほしい」。地元の小学2年生の女子児童は「暑くて大変だが、きれいな貝を探しながらビーチクリーンを楽しんでいる」とも。

 海岸線約500メートルを1時間ほど作業し、軽トラック10台分もの漂着ごみが回収された。その後会場を移してバーベキューを楽しみ、参加者は互いに労をねぎらった。

 早田さんは「震災後からボランティアや地域貢献に携わりたいお客さまが増えた。そんなニーズに答えるべく動機付けやきっかけづくりができるようなイベントや旅行商品を今後も発信したい」という。

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