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石垣でドキュメンタリー映画「ぼくのうしろに道はできる」自主上映

さまざまな関係者の協力で自主映画の上映が実現した

さまざまな関係者の協力で自主映画の上映が実現した

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 石垣市民会館大ホール(石垣市浜崎町)で6月21日、ドキュメンタリー映画「ぼくのうしろに道はできる」の上映会が開かれた。

上映前あいさつをする古川さん

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 作品は特別支援学校で働く「宮ぷー」こと宮田俊也さんが脳幹出血で倒れ、植物状態と診断されたが、同僚の「かっこちゃん」こと山元加津子さんをはじめ、支援の輪によって大きな愛が宮ぷーに奇跡をもたらす実写映画。

 映画は全国各地で自主上映されており、那覇で見た古川凡さんの「石垣でも上映したい」との思いをきっかけに実現した。上映前に舞台に立った古川さんは「石垣市青年団協議会、あるまねっとやかりゆし病院の職員がスタッフとして協力、上映会が実現できた。映画には知らなかったことがいっぱい詰まっている。『こんなことが起きるのか』『奇跡が奇跡でなくなること』を目の当たりにしてほしい。温かい気持ちになれるはず」とあいさつした。

 ストーリーは、宮ぷーのリハビリと、かっこちゃんの献身的な介護により、目の周りの筋肉を意志により動かせることが分かり、コミュニケーションが進み、さらに意思伝達装置「レッツ・チャット」により会話が成立、最終的には車いすを動かなかった手で動かせるまでに。ほかにも8歳の植物状態の女の子に同装置の使い方を教えると「おかあさんすき」とメッセージを打ち込む様子など、多くの植物状態の人が「言葉を持っている」ことが紹介されている。

 上映後には観客から拍手が巻き起こり、再度舞台に立った古川さんは「一人でも多くの人に伝えてほしい」とあいさつ、お礼の拍手が送られた。

 鑑賞した市民は「手の中に幸せがあるという言葉が心に深く残った。言葉の大切さがしみる。伝えられることをもっと大事にしたい」「誰もが人らしく生きていけるように私にできることをやって行きたいと思う。病院で働いているがスタッフ全員が見なければいけない映画だと思う」「生きて行く上で大切なのは自分に対する希望。そんなことを感じられる映画だった」とそれぞれ感想を口にした。

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