石垣で7月18日、サメの駆除が行われ、大きなものは体長4メートル弱、460キログラムのイタチザメが水揚げされ、集まった市民の関心を浴びた。
八重山漁協一本釣り研究会93人の漁業従事者は13隻の漁船で波照間島北、白保東、西表島の南西にある仲の神島周辺に向かった。150本ほどのカツオの餌を仕掛けたはえ縄漁で、1時間半から数時間で引き揚げるという。
18日には25匹が駆除された。ほとんどがイタチザメで、メジロザメも混ざった。最も大きなイタチザメは460キロ、全長は3メートル89センチで、その場で石垣市水産課や西海区水産研究所石垣支所の職員らが手際よく計測を行った。過去には600キロものイタチザメを駆除したことも。
雌のサメを解体すると卵巣から十数匹の子ザメが現れた。子どもたちは触ってその感触を楽しんだ。集まった市民は「ここまで大きいとは思わなかった。ただびっくり」と感想。解体したサメは焼却処分される。
八重山漁協一本釣り研究会は、以前から独自で駆除を行ってきたが、2006年度から離島漁業再生交付金事業で石垣島近海のサメを駆除している。比嘉幸秀会長は「サメの駆除をしないと釣った魚がサメに食われたり、仕掛けを持って行かれたりと被害がある。駆除をすることで2~3カ月は安定した漁獲が見込める」と話した。
駆除は19日も行われた。