暮らす・働く

石垣で闘牛大会-50周年の節目に新チャンピオン誕生

2頭の牛の角を組み合わせ、勝負が開始される

2頭の牛の角を組み合わせ、勝負が開始される

  • 0

  •  

 石垣・八重山闘牛場で8月18日、八重山闘牛組合50周年記念「大闘牛大会」が開かれた。主催は八重山闘牛組合。

「八重爆弾」が新チャンピオンに輝いた

[広告]

 同組合は、年に5回大会を開催。例年8月は旧盆に合わせて開催しており、今年で50周年の節目を迎えた。名嘉真強組合長は「50年続けてこられたのは、闘牛ファンのおかげ。これからもファンの期待に応えていきたい。今日は最後まで楽しんで」とあいさつ。

 闘牛は2頭の牛が角で組み合い、どちらかが戦意を喪失するまで、または制限時間まで行う。中には1トンにもなる闘牛もおり、角と角のぶつかる音に会場からはどよめきも。1頭に1人の闘牛士がつき、「アレハ!」など独特な言葉と、足を地面に打ち付け、牛を扇動する。

 今大会は、初めて闘牛デビューする牛も多く、3時間かけて13組が対戦した。中には戦う前から相手を見て戦意を失う牛や、組み合って十数秒で逃げる牛もいたが、制限時間5分を互いに譲らず、押しては押し返す名勝負もあり、地元ファンやお盆で帰省している石垣島出身者、観光客を沸かせた。

 「ガサミ角」と呼ばれる角が内側に曲がる角同士の「轟(とどろき)大虎」と「夏姫花形」の戦いでは、「轟大虎」が負傷しつつも勝利、「敢闘賞」となった。「盛産業一号」は「闘将小虎」に戦わずしてにらみ勝ち。急きょ八重山闘牛ならではの「特番戦」が組まれ「スーパーマリオ」と対決。7分25秒に及ぶ攻防の末「盛産業一号」が勝ち、「技能賞」を受賞。

 最終戦ではチャンピオン「天照龍」に「八重爆弾」が挑み、開始早々、チャンピオンが有利かと思いきや一瞬で「八重爆弾」が巻き返してチャンピオンは逃げ、新チャンピオンが誕生した。大会終了後には、新チャンピオンとカメラに収まる観光客の姿も。

 試合の合間には、民謡ショーが行われ、「島仲ファミリー」が歌や三線(さんしん)、マスクをかぶって場内を踊るなどして大会を盛り上げた。

  • はてなブックマークに追加
エリア一覧
北海道・東北
関東
東京23区
東京・多摩
中部
近畿
中国・四国
九州
海外
セレクト
動画ニュース