石垣島の特産品をリデザインする「USIO Design Project(ウシオデザインプロジェクト)」の採用デザイナーらが1月14日~21日の間に来島し、リデザイン対象産品のメーカーや生産者らと顔合わせを行った。
石垣市とロフトワーク(東京都渋谷区)による共同プロジェクトで、石垣島の特産品10品目をリデザインし石垣の新たな魅力を発信しようというもの。昨年12月には世界中から寄せられた作品の審査会が行われ、東京や台湾など各地のクリエーターによる新たなパッケージデザイン10点が選出されたばかり。石垣・東京・台湾の3拠点で同時に展開する関連イベントも注目を集めている。
17日には市内「ゆんたく家」(石垣市大川)で中間報告会が行われ、「石垣島のパインアップル」(JAやえやまゆらてぃく市場)と「花織みんさ」(みね屋)のパッケージをデザインしたいしがみあきよしさん、「あんまぁーのアンダーミシュ」(大泊食品)と「玄米乳」(八徳屋)のデザインをした本田篤司さん、「本当に真面目なツナフレークス」(八重山漁協)の黄孝忠さん、「島ハーブティー」(白保日曜市)の平野達郎さん、「紅芋パイ」(八重山南風堂)の慶本俊輔さんが、それぞれデザインを生み出した経緯などを説明した。
「黒糖ジンジャーシロップ」(ハワイアングロット)の中川義朗さん、「琉球泡盛・月虹」(請福酒造)の羽室吉隆さん、「石垣の塩」(石垣の塩)のIDEA N DESIGNさんも来島。それぞれ作業工程の見学や製造体験などを行った。
クリエーターらは採用デザイン産品の製造現場を実際に見ながらメーカー担当者らに詳しい製造方法や裏のストーリーなどを聞き、デザインの細かい打ち合わせをするなどして、商品化までのイメージを膨らませていた。空き時間には石垣島観光やデザイナー同士の交流会を行うなど、数日間の石垣滞在を満喫した。
台湾人デザイナーの黄さんは「台湾でもデザイナーとして仕事をしているが、他のデザイナーさんと触れ合う機会が少ないので、今回とても有意義な滞在だった。石垣島には初めて来たが、人がいいし自然も美しく、台湾とも少し文化が似ていて移住したくなった」と話していた。