「石垣島サンゴウイーク2014」が2月27日、始まった。2011年から3月5日(サン・ゴ)を含めた1週間をサンゴウイークと設定、サンゴ礁の保全・エコ、グリーンツーリズムの普及や次世代の人材育成など、石垣島が世界に誇る自然と観光産業の調和した新たな観光メニュー創出を目的に展開する。
サンゴの移設場所でサンゴをエサにするオニヒトデを発見、駆除を行う
期間中のイベントは14コースを用意。伊野田海岸ビーチクリーンアップ、浅瀬の海を生きもの観察し、俵万智さんと短歌を作る「コーラルウオッチ」、美しい海やサンゴを題材にした写真をフェイスブックに掲載し、「いいね」の参考に審査する「写メコン!!」など。
2月28日~3月2日の3日間、移設サンゴ現地見学会を行う。石垣島から西表島など、船舶が航行する水路で浅い場所を掘り下げ、安全に航行することができるようにしゅんせつ工事を行っているが、該当場所のサンゴを移設しており、移植したサンゴの生育状況をシュノーケルで見学するもの。各日10人が参加でき、初日は8人が参加した。
主催した沖縄総合事務局石垣港湾事務所は、参加者に事前に移設の様子を参加者に映像で見せ、枝状サンゴや塊状サンゴの移設の様子を説明した。
その後ダイビング船に乗り換え、15分ほどで竹富島近くのポイントに到着。水深2メートルほどのところに、接着剤で固定しているサンゴなどを15分ほどシュノーケルで観察した。
場所を竹富島の南に移して観察もしたが、水中ガイドのダイバーがオニヒトデを発見。「ここは移設してから1年ほどの場所でサンゴが順調に育っているのに残念。これも自然の摂理で仕方ないが、オニヒトデが食べた後はサンゴが白化しているので観察してほしい」と参加者に説明した。
参加した男性2人は「昨年11月に移住し、シュノーケルの経験は3回目。石垣の海ときれいなサンゴの状態を見学でき有意義だった。今後も機会があれば参加したい」「石垣島にUターンして1年。船でシュノーケルをするのは初めて。市街地からこんなに近場できれいなサンゴが見られるとは思わなかった。山の開発は痛々しいが、人が見ない海の中で、コツコツと手作業でサンゴを守っていることを知り感動した」と、それぞれ感想を話した。
3月5日まで。