石垣の中学生以下を対象にしたサッカークラブ「FC ISHIGAKI」が7月10日、J3リーグに加入している「FC琉球」(琉球フットボールクラブ)と業務提携を結び「FC琉球石垣」(石垣市大川、TEL 0980-87-0708)を新設、中山義隆石垣市長に報告した。
同クラブの高津友彦専務は「今後はJリーグの規定にのっとり、資格を持ったスタッフが指導する。プロ選手を目指す過程で人間教育にも力を入れる。県出身の選手を増やせれば」と話す。
同クラブのスーパーバイザーに任命された尹泳斗(ユンヨンドゥ)代表は「現在の石垣の部活動では、サッカー未経験の顧問だったり、数年で転勤したり一貫したサッカー教育ができなかった。いくら素質があっても体系的なサッカー教育を受けなければうまくならない。これでプロへの道が近くなる。指導を頑張りたい」と意気込む。
活動は8月から。アカデミーは小学生対象の「U-12」と中学生対象の「U-15」に分かれる。石垣市総合体育館多目的広場の芝生部分で週4日程度練習を行う。8月7日から韓国で行われる国際大会で「日本代表チームとして15人程度を派遣する予定」と尹さん。
報告を受けた中山市長は「これでプロチームとの直接のラインがつながった。児童・生徒は夢を描きながら練習を頑張れる。石垣からJリーガーの選手を生んでほしい」と激励した。
高津専務は「6年後、7年後と長いスパンで見てほしい。今後は高校生対象のアカデミーもつくり、小・中・高の一貫教育につなげたい」とも。
石垣では現在、「レアル・マドリード・ファンデーション・フットボール・アカデミー石垣」が同様に指導を行っている。