石垣市は来春に台湾のプロ野球チーム「Lamigo（ラミゴ）モンキーズ」を招聘（しょうへい）して、千葉ロッテマリーンズとの国際交流試合を行う「アジアゲートウェイ交流戦Power Series 2016 in 石垣島」を開催する。

「Lamigoモンキーズ」の応援チーム「LamiGirls」と夏川りみさん

　開催発表会見は、8月24日に台湾・台北市で行われた。日本側から、千葉ロッテマリーンズ・球団社長の山室真也さん、石垣市観光大使の夏川りみさん、石垣市台北駐在員の小笹俊太郎さんが出席して記者発表を行った。当初は石垣市長の中山義隆さんも出席を予定していたが、台風15号への対応のため駐在員の代理出席となった。

　現在、台湾（桃園国際空港）と石垣（南ぬ島石垣空港）間には定期便が運行されているが、夏季は需要が多いものの、冬季になると低迷し運休となるケースがある。石垣市は同路線の安定した通年運航により、インバウンド、アウトバウンド双方向での交通基盤の確保と、台湾を経由地とした以遠圏につながる双方向での観光交流の活性化を目指している。同交流試合は、その一つとして行われる。

　石垣市長の中山義隆さんは「直行便でわずか50分の距離にある台湾で人気のプロ野球チームLamigoモンキーズを招いて、日本で人気プロ野球チーム千葉ロッテマリーンズとの試合が実現することをうれしく思う。この交流がアジアの架け橋となるよう歓迎したい」と話す。

　LamigoモンキーズGMの劉●延さんは「石垣市から頂いた機会に感謝している。Lamigoはホーム球場で人気を博している特色を石垣島に持ち込み、日台のファンに勝負を越えた感動を味わっていただく」と意欲を示す。（●＝王へんに介）

　千葉ロッテマリーンズ・球団社長の山室真也さんは「昨年は台湾に招待していただき、3試合の交流戦を行い、大変な盛り上がりを見せた。今回はマリーンズがキャンプをする石垣島で2試合の交流戦を行うことになりうれしく思う。チームにとってもオープン戦を前にいい実践の場となると思うし、ファンの皆さまに藻にとっても、Lamigoモンキーズとの試合は見応えのあるものになる。当日はさまざまな企画も行い、盛り上げていく予定。キャンプ見学も含めて応援に来てもらえれば」と期待を込める。

　交流戦の始球式は夏川りみさんが担当。特色ある応援スタイルを持つLamigoモンキーズとの応援合戦。試合1日目（2016年2月13日）に行われる「石垣市新春花火大会」など期間中はにぎわいを見せる。