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石垣平久保のサガリバナ群落で子どもパークレンジャー事業 第4回はお花見も

パークレンジャー事業やサガリバナについて説明を受ける子どもたち

パークレンジャー事業やサガリバナについて説明を受ける子どもたち

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 石垣島北部の平久保地区サガリバナ群落で9月26日、石垣島北部地域子どもパークレンジャー事業の第4回活動「守ろう!平久保のサガリバナ」が行われた。環境省の子どもパークレンジャー事業で、事業実施者はエコツアーふくみみ(石垣市野底)。

夜になり咲き始めたサガリバナ

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 「石垣島北部JPR(子どもパークレンジャー)」は、伊原間中学校区(伊原間中学校・平久保小学校・明石小学校・野底小学校・伊野田小学校)の児童生徒を対象とした公募型の自然体験活動。国内最大級とも言われているサガリバナ群落で、サガリバナの保全活動をしている「平久保サガリバナ保存会」の協力の下、ボランティア作業と夜のお花見会を行った。

 サガリバナ群落に集合した参加者たちは、子どもパークレンジャーの説明やサガリバナの発見経緯などを聞いた後、サガリバナの手入れの前にススキの茎を使った箸を作った。今年は台風が相次ぎ、サガリバナの木が折れたり、一部の葉が枯れていったりしているため、枯れた葉を落とし、枝先に元気な葉を残すという作業を行った。明るいうちにサガリバナの蕾(つぼみ)も見学した。

 ボランティア作業後は、バナナの葉を広げて「からそば」を作り、月桃の葉を皿にしてススキの箸でからそばを食べた。平久保サガリバナ保存会により、紅芋のてんぷらやクッキー、ハイビスカスゼリーなども振る舞われた。

 「サガリバナを今年見るのは初めてだった」という柳沢一華さん(野底小5年)は、「実をちゃんと見たことはなかったので、いろいろと見ることができてよかった」と話す。砂川脩邪(しゅうや)さん(伊野田小2年)は「深い池で足が片方落ちたけど、ちゃんと戻ることができてよかった」と話した。小さい子の手を引いていて、丸太の橋から足を滑らせた横田ゆららさん(野底小5年)は、「水の中に落ちたけど、とても楽しかった」と感想を述べた。

 平久保サガリバナ保存会会長の米盛三千広さんは「平久保川ではベニシャコやウナギなども見ることができるのでぜひ見せたかった。明るいうちに行きたかった。サガリバナは夏に密集して咲くので、来年の夏休みにまた平久保川やサガリバナを見に来てほしい」と話した。

 第5回の活動は11月3日に「平久保半島サイクリング」を予定している。

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