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日本最南端の石垣島天文台が10周年 地域と一体となって観測活動

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 石垣島天文台(石垣市新川)が設立10周年を迎え、11月3日より記念イベントを開催する。

高校生による新しい小惑星の発見もあった

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 市民の要望から設立された同天文台。石垣島が「星の島」として全国に知られるようになるきっかけをつくったり、高校生が新しい小惑星を見つけたりと、地域の観光や教育に多くの貢献をしてきた。特に、小惑星Scheilaの小惑星同士の衝突についての解明や、GRB(ガンマーレイバースト)の観測などでも、画期的な研究成果を上げている。

 同天文台の宮地竹史所長は「地域の皆さんと一緒になって運営することで、このような研究成果を上げることができた。10年を迎えたことを一緒に喜びたい」と地域の人々への感謝を言葉にする。

 記念イベントは同天文台と石垣港離島ターミナル「とぅもーるネットセンター石垣」(石垣市美崎町)の2会場で行われる。同天文台では11月3日~6日、九州・沖縄地域で最大の口径105センチを誇る光赤外線望遠鏡「むりかぶし」で撮影された天体や天文現象を収めた写真を展示する「むりかぶしが見た美ら星の10年写真展」を開催。全国から応募された作品の中から特選1点と入選3点を掲示する「ロゴマーク応募作品展」や、「むりかぶし」望遠鏡が捉える天体が見られる「特別観望会」(同期間)が開催される。

 とぅもーるネットセンター石垣では、3日に「サイエンス・カフェ@美ら星」(15時~16時30分)を開催。花山秀和専門研究職員、宮地竹史石垣島天文台所長、福島英雄元国立天文台主任研究技師、本間希樹水沢VLBI観測所長が参加する。

 会場では、地元八重山地方における伝統的な開会あいさつの口上である「座開き」として、「鷲ぬ鳥節(ばしぬとぅるぅぶし)」の三線演奏と歌を花山秀和専門研究職員が披露する。花山さんは石垣市に移住してから稽古を重ね、芸能コンテストで受賞するほどの実力の持ち主。

 招待者による「石垣島天文台設立10周年記念式典・祝賀会」は4日、「南の美ら花ホテルミヤヒラ」で行われる。

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