石垣市観光交流協会(石垣市浜崎町)が4月8日・9日、愛知県田原市で開催された「やしの実対面式」と同県岡崎市で行われた「家康行列」で石垣市の魅力を広くアピールした。
「名も知らぬ遠き島より 流れ寄る椰子(やし)の實(み)一つ」(岩波文庫「藤村詩抄」より)と歌われた「遠き島」を石垣島に見立てて行われる愛知県田原市の恒例イベント「愛のココナッツメッセージ やしの実流し」。毎年、田原市から渥美半島観光ビューローのスタッフが石垣島を訪れて、市民からのメッセージを付けたヤシの実を、渥美半島の田原市に届くように願って流している。
「実対面式」は、ヤシの実を流した人と拾った人が出会うロマンチックなイベントで、石垣からミス八重山も参加して行われた。昨年6月に91個を流したところ、神奈川県横須賀市の久留海岸、千葉県長生郡一の宮町の九十九里海岸、同南房総市の白子海岸に漂着した。
対面式は「伊良湖シーパーク&スパ」で行われ、参加者が交流を深めた。今年は30回目の記念の年であるため、田原市長をはじめ、市議会議長や田原市商工会長ら80人が5月29日に石垣を訪れてヤジの実を流す予定。
岡崎市で行われた「岡崎の桜まつり・家康行進」は、太平洋戦争中に石垣島に駐屯していた岡崎市出身の海軍将兵が石垣市の小学校に本を贈ったことから親交が始まり、毎年、「家康行列」に石垣市観光交流協会などが参加して岡崎市民との交流を保ってきている。
4月8日に行われた「親善都市・ゆかりのまち・観光交流都市歓迎会」においてミス八重山による石垣島・八重山観光のPRを行い、併せて「安里屋ユンタ」の踊りを披露し会場を盛り上げた。
9日の「家康行列」では、ミス八重山の2人、石垣市観光交流協会の高嶺良晴会長、石垣市議会の知念辰憲議長がオープンカーに乗り参加。沿道で石垣島をアピールし、行進に華を添えた。
同協会の高倉大さんは「田原市や岡崎市との交流は、石垣市にとって大きな財産。今年も石垣から訪れたことを告げると拍手と歓声が上がった。続けることで互いの信頼を得て親交が寄り深くなることを実感した」と話す。