石垣市パパイヤ研究所（石垣市登野城、TEL 0980‐88‐8818）は6月3日、パパイヤ組織培養苗の無料配布を海人食堂「海鮮館」駐車場（石垣市登野城）で行った。

　無料配布は、同研究所が取り組んできた組織培養によるパパイヤの種苗生産技術が確立したことから､その成果を公開するとともに、パパイヤの家庭菜園への定着を図る目的で行われたもの。

　この日は1,200本の苗を用意し､1人限定2本を手渡した。会場には配布前から長蛇の列ができ、600人に用意された苗は配布開始早々15分でなくなる盛況ぶり。このほか、組織培養苗についてのパネル展示やパパイヤを使ったデザート「赤のティラミス」の特別価格での販売なども行われた。

　配布された苗は「ワンダーフレア」という交配品種で、低い位置から実がなり、ポット栽培や施設での栽培に適しているという。配布前に「日当たりがよく、水はけのよい場所に植える」などの栽培ポイントの説明が行われたが、苗を受け取った後も職員から熱心に話を聞く人たちの姿も見られた。

　同研究所の職員は「今回のパパイヤ苗は研究所が3年かけて生産したもの。このような集大成を皆さんに発表でき良かった。ぜひ大切に育ててほしい」と話す。

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