町制施行60周年を迎えた竹富町は7月2日、「竹富町制施行60周年記念式典」を西表島の中野地区地域活性化施設「わいわいホール」(八重山郡竹富町字上原)で開催した。地域住民や姉妹町である斜里町、竹富町の関係者らが多数出席、60年の節目を祝った。
同町は1948年に村から町に昇格し、日本最南端の町として町制施行を開始。8つの有人島(竹富島、黒島、小浜島、嘉弥真島、新城島、西表島、鳩間島、波照間島)と、その周囲にある仲御神島などの無人島から成る。
大盛武竹富町長は「戦後の混沌(こんとん)とした社会の中で、耕土の復興、開拓、本土復帰を不撓(ふとう)不屈の精神で乗り越えてきた。社会構造の変化の中で地方自治体は変革を求められている。過去の歩みを変えるのではなく、先人の歩みをどう生かしていくかが大事」と式辞を述べ、「島々の人々が心をひとつに安心して暮らせる日本最南端の大自然と文化の町づくりを目指したい」と決意を新たにした。
来賓祝辞では、斜里町の村田均町長が「町制施行60周年とともに、斜里町盟約35周年を迎えた。両町のさらなる理解と交流を深めるため児童交流を行っている。共に学び合い、両町の新たな町づくりを行っていきたい」と述べた。
また自治功労者、消防表彰者など併せて78人に大盛町長から表彰・感謝状が贈られた。受賞者を代表して、町史編集委員会委員に関する功績で表彰された登野原武さんが「表彰を受けたのは無常の喜び。21世紀の輝く竹富町づくりに力を尽くしていきたい」と謝辞。
その後、「竹富町制施行60周年・斜里町盟約35周年記念祝賀会」が同ホールで開かれ、西表民謡同好会の三味線斉唱や小浜民俗芸能保存会による「あかまた節」、黒島民俗芸能保存会による「黒島口説」など各地の伝統舞踊が披露された。
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