請福酒造(石垣市新川、TEL 0980-82-3166)は3月9日、泡盛を使ったコーヒーリキュール「珈琲琉球流(こーひーりゅきゅうりゅう)」を発売した。
「珈琲琉球流」は今年創立60周年を迎える同社の記念企画第1弾で、泡盛をベースに厳選されたコーヒー豆を使用したリキュール。度数は12度。地元の素材を使用することを重視して、ベースとなる泡盛は八重山産の米「ひとめぼれ」で仕込んだ泡盛「やいま」を使用。コーヒー豆は地元の指定珈琲店より取り寄せたもので、「やいま」との相性の良い2種類のアラビカ種を独自にブレンドした。甘さは奄美大島産の黒糖、香りはココアパウダーを加えることで独自の味に仕上げた。
同社の漢那憲隆さんは「酒の飲み方が変わってきており、そのニーズに対応していくためにも八重山のオリジナルティーに富んだ商品開発が必要。好みで泡盛にコーヒーを入れる人はいるが、ちゃんとした製品として企画してみてはどうかと思った」と開発のきっかけを話す。商品化には約5年を要した。「コーヒーは普段飲み慣れているものなので、試飲した人たちのコーヒーに対する味への要求が高く、酒に合うブレンドが難しかった」(漢那さん)。
飲み方はさまざまで、「牛乳を入れて飲めば、コーヒー牛乳のように飲みやすい。ビール割りもおいしく、試飲でも人気が高かった。温かくしても飲んでいただけるし、市販のアイスにかけて食べていただいてもいい」と漢那さん。
市内にあるバー「かえる屋」(石垣市大川)では、同商品を使ったカクテルを提供している。漢那さんは「島内にある他の商品とコラボレーションをしていけたら面白くなると思う。いろいろな飲み方を模索していき、八重山から全国に広めていきたい」と意気込みを見せる。
価格は、500ミリリットル入りで1,634円。