「島が泣いている!なくそう漂着ごみと不法投棄」をキャッチフレーズに、「海・Love Love フェスタ in 石垣島2010」が11月14日、石垣島最北端にある平野海岸で行われた。
開催は昨年に続き2回目。サンゴ礁の海を求めて世界中から多くの人が訪れる石垣島だが、心ない人たちの家庭ゴミや粗大ゴミの不法投棄、各地から流れ着く漂着ゴミによって海岸の景観が損なわれている。そこで誰もが気軽に始めることができる漂着ゴミの清掃活動と不法投棄の防止活動を連携して行っていこうと、昨年、実行委員会が発足。大規模なクリーンアップ活動がスタートした。
当日は子どもから大人まで502人が参加し、多くの企業も協力。海岸を覆い尽くすように散乱していたゴミを、午前10時から約2時間かけて拾い集めた。その数はペットボトルや空き缶、電球・蛍光灯、ビンなど袋に入るゴミ557袋分。そのほか破損した船やロープ、ポリタンク、発泡スチロール、漁具のブイなど大型ゴミも894個に上った。作業後には集めたゴミで漂着物アートを作り、写真家の大塚勝久氏が空撮。美しさを取り戻した砂浜に、参加者の笑顔が咲いた。
ビーチクリーンの後は、地元の平野集落をはじめ北部地区が牛そばと鶏汁を提供。ライブイベントも行われた。
昨年と比べ、同実行委員会担当者は「清掃活動をしている個人・団体の皆さんとつながりができた。ネットワークが少しずつ広がっていることを実感した」「男性の協力者が増え、ビーチクリーンの労力と時間が少なくなった」「前回は島外出身者の参加が目立ったが、今回は島の人の参加が増えた」と振り返った。