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石垣で初の「台湾フェア」―「八重山の産業まつり」の一環、大勢の客でにぎわう

「八重山の産業まつり」で初の台湾フェア

「八重山の産業まつり」で初の台湾フェア

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 5月12日・13日に石垣市中央運動公園屋内練習場で開催された「八重山の産業まつり」で、台湾の特産品を紹介する「台湾フェア」が初めて行われた。訪れた人たちは台湾の品物や味に興味深そうに見入っていた。

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 沖縄との交流を促進する台湾の民間団体「台湾琉球協会」が産業まつりに初参加することで実現した同フェア。開発が遅れている台湾東部地区振興を目指した取り組みの一環で、同協会は昨年10月、台北市内で「後山(台湾東部)―先島諸島経済貿易フォーラム&商談会」を開催。これを皮切りに先島諸島との交流事業を始め、昨年の石垣島まつり出演や石垣島宣伝部長のアーティスト「きいやま商店」の台湾公演支援など八重山との交流も深めている。

 同協会の一行47人は産業まつりに合わせて同10日に石垣入りし、13日まで滞在。12日には台湾東部と八重山の経済交流をテーマにしたフォーラムや商談会も行われ、参加者らが活発に意見交換した。

 屋外の台湾式かき氷のブースには台湾から持参したかき氷器を設置。タピオカ、小豆、緑豆、落花生、ローゼルの5種類のシロップを用意して1カップ500円で販売した。店頭で販売していた同協会副主任の羅国應(ルオ・グオイン)さんは「石垣の人の口に合うか心配だったが、思っていたより売れ行きが良かった。客層も広く、好評だったのでうれしい」と喜んでいた。初めて食べたという石垣市在住の30代男性は「暑かったのでちょうどいいと思って買った。珍しいトッピングができたし、意外とヘルシーでおいしかった」と笑顔で話していた。

 屋内には台湾東部地域の農特産品展を開設。台湾の大理石や木工品、台湾原住民の伝統食「樹豆」や「小米」、「紅烏龍」や「金宣」といったウーロン茶、ローゼルや桑ジュース、ピーナツをあえた麩の缶詰など、石垣では珍しい商品が並んだ。訪れた市民らは興味深そうに見入ったり、琉球華僑総会八重山分会のメンバーらによる通訳を介して出展者と交流したりして楽しんでいた。

 訪問団団長で同協会副理事長の頼坤成(ライ・クンチェン)さんは「一部の商品は人気があり、すぐに売り切れてしまった。成果が実感できるし、今回の経験を基に今後も石垣と台湾の交流について考えていきたい」と話していた。「次回産業まつりに出展できる機会があればさらに充実したブースにしたい。八重山を通じて各地に商品を宣伝していけたら」とも。

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